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2009年11月22日 (日)

091122カンボジアの大型影絵芝居「スバエク・トム」を見てきました。牛の皮に透かし彫りで作った人の背丈もあるような大きな人形を、白布のスクリーンに裏から照明を当ててシルエットを映し出す影絵芝居です。人形自体は動かないので、操る人の動きで表情がでます。遣い手はスクリーンの裏側だけでなく、表にも現れるのですが、大きな人形を持ちながらダンサーのようにステップを踏んでいきます。裏からシルエットだけで見せるときにも美しく見えるよう計算された動きでした。そして人形や遣い手が布に触れると、後ろからの照明が波のように動いていき、また布と人形の距離が離れるとぼかしのようなシルエットが浮かびます。シンプルな影絵なのですが、光と人形と遣い手によって、いろいろな美しさが浮かび上がるのでした。

舞台の初めに「ソンペア・クルー」という儀式が舞台上で行われました。師に敬意を表すという儀式で、師とは、現在の師匠、代々の師匠の霊、芸能の神のことだそうです。インド舞踊でも、舞台の始まりに挨拶をしますが、カンボジアでも同じようなことが行われるのを知ったことと、遣い手のみなさんの敬虔な祈りを拝見できたことは感動でした。儀式は芝居の途中にもう一度、死ぬ運命にある登場人物の魂を慰めるために行われ、かつて仏教行事の時に演じられたというスバエク・トムの信仰との関わりの深さを感じました。

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