« 林陽子 銅版画展 | トップページ | 宮沢賢治を語る『どんぐりと山猫』『洞熊学校を卒業した三人』 »

2015年11月 4日 (水)

かたづの

中島京子さんの「かたづの(集英社)」を読み終えました。江戸時代の東北、遠野に存在したただひとりの女大名清心尼の波乱万丈の生涯を描いた歴史小説です。 語り部がカモシカの角!だし、河童も大蛇(これがねえ…)もぺりかんもでてくるファンタジーがらみで、なにより主人公が魅力的なのがよかった。 清心尼が嫁いでいく孫娘に語る言葉が、ひときわきらきらと輝いていました。

「…(略) 覚えておいてください。不幸や禍はいつだって、あなたを丸ごと呑みこんでしまおうとするのです。けれども、あなたを呑みこもうとする禍が降ってきたときには、ただただそれに身をゆだねてしまわずに、知恵を絞って考えてください。禍に呑みこまれずに抗おうという強い思いがあれば、必ず、向かうべき道が見えてくるものです。だいじなのは、あきらめないことです。」

« 林陽子 銅版画展 | トップページ | 宮沢賢治を語る『どんぐりと山猫』『洞熊学校を卒業した三人』 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177761/62614244

この記事へのトラックバック一覧です: かたづの:

« 林陽子 銅版画展 | トップページ | 宮沢賢治を語る『どんぐりと山猫』『洞熊学校を卒業した三人』 »